Docker でサクッと構築！PHP 8.3 + MySQL + phpMyAdmin 開発環境の作り方(Mac編)

PHP の開発環境を毎回ローカルにインストールして設定して…という作業、そろそろやめたくありませんか？

この記事では、Docker を使って「PHP 8.3 + MySQL + phpMyAdmin」環境をまとめて構築する手順を、初心者でも迷わないように一つずつ丁寧に解説していきます。

Docker Compose の設定ファイルを用意して、docker compose up するだけで、

ブラウザから PHP と phpMyAdmin にアクセスできる、便利な開発環境が完成します。

これから一緒に、再現性が高くて壊してもすぐ作り直せる、快適な PHP 開発環境を作っていきましょう。

Dockerを環境にインストール

まずは Docker を使えるように、Docker Desktop for Mac をインストールします。Mac なら GUI で簡単にセットアップできるので、ここはサクッと進めてしまいましょう。

▶︎ Step 1：Docker Desktop をダウンロードする

1. 公式サイトへアクセス https://www.docker.com/products/docker-desktop/
2. 「Download Docker Desktop」 ボタンにマウスをホバーし、環境にあったインストラーをクリック。

▶︎ Step 2：アプリケーションをインストール

1. ダウンロードした Docker.dmg を開きます。
2. 表示されたウインドウで Docker アイコンを Applications フォルダにドラッグ＆ドロップ。
3. インストールが完了したら、Applications フォルダから Docker.app を起動します。
   • 初回は以下のような画面がでるが開くをクリック

• Acceptをクリック

• recommendedでFinish
  • パスワードを要求されるのでPCのパスワードをいれる
  • その後にいくつかダイアログがでるがyesで進めばOK

• この画面が出たら右上のSkipでOK
  • 
    初回起動時に Docker アカウントでのサインイン画面が表示されますが、
    今回はローカル開発で使うだけなので 「Skip」ボタンをクリックしてスキップ してかまいません。

• アンケートがでるがこれもskip

• Docker Desktop のインストールが完了すると、上のような管理画面（Dashboard）が表示されます。
  ここから現在動いているコンテナの一覧を確認したり、イメージ・ボリュームの管理を行うことができます。
  まだ何も起動していないため空の状態ですが、これで Docker が正しく動作していることが確認できました。

▶︎ Step 3：プロジェクトフォルダの作成

まずは今回の Docker 環境を置くためのフォルダを作ります。ここでは例として、ホームディレクトリ直下にdockerフォルダを作成しそこに

php83-mysql-phpmyadmin

を作成します。(お好きな場所で大丈夫です)

mkdir -p ~/docker/php83-mysql-phpmyadmin
cd ~/docker/php83-mysql-phpmyadmin

▶︎ Step 4：docker-compose.yml を作成する

お好きなエディターでdocker-compose.ymlを作成します。

• vscodeの場合

cd ~/docker/php83-mysql-phpmyadmin
code docker-compose.yml

• vimの場合

cd ~/docker/php83-mysql-phpmyadmin
vi docker-compose.yml

• 以下の内容を入力します
  • 8080:80はホスト側ポート : コンテナ側ポート
  • ホストポート番号は慣例にしたがって8080を使うように書いてありますがポートの競合を防ぐために18080などにするのもいいでしょう。

services:
  app:
    image: php:8.3-apache
    container_name: php83-app
    ports:
      - "8080:80"
    volumes:
      - ./src:/var/www/html
    depends_on:
      - db

  db:
    image: mysql:8.0
    container_name: mysql-db
    environment:
      MYSQL_ROOT_PASSWORD: rootpassword
      MYSQL_DATABASE: app_db
      MYSQL_USER: app_user
      MYSQL_PASSWORD: app_password
    ports:
      - "3306:3306"
    volumes:
      - db_data:/var/lib/mysql

  phpmyadmin:
    image: phpmyadmin/phpmyadmin:latest
    container_name: phpmyadmin
    depends_on:
      - db
    environment:
      PMA_HOST: db
      PMA_USER: root
      PMA_PASSWORD: rootpassword
    ports:
      - "8081:80"

volumes:
  db_data:

ざっくり説明

• app
  • php:8.3-apache イメージを使用
  • ホストの ./src をコンテナ内の /var/www/html にマウント
  • http://localhost:8080 で Apache(php) にアクセス
• db
  • mysql:8.0 を使用
  • 初期 DB 名やユーザー、パスワードを環境変数で指定
  • データは db_data という名前付きボリュームに永続化
• phpmyadmin
  • ブラウザから MySQL を操作するための GUI
  • http://localhost:8081 でアクセス
  • db サービス（MySQL）を PMA_HOST で指定

▶︎ Step 5：srcフォルダを作成して、テスト用index.phpを用意

Apache(PHP) コンテナは ./src を /var/www/html にマウントしているので、

ここに PHP ファイルを置くとブラウザで表示できる しくみ。

まずは動作確認用の簡単な PHP を置こう。

• srcフォルダを作成
  • ターミナルでプロジェクトディレクトリにいる状態で：

mkdir src
cd src

• index.phpを作成
  • 以下はvscodeの場合

code index.php

• 内容は以下

<?php
phpinfo();

▶︎ Step 6：Dockerコンテナ起動

いよいよDockerコンテナを起動します。

docker compose up -d

• m2 mac環境で行ったところ最後に気になるメッセージが出ていますが、基本動くので問題ありません。

起動確認

docker compose ps

• 以下のように起動が確認できれば成功だ！

ブラウザで確認

• ブラウザから以下のアドレスを入力
  • ポート番号を変更した人はそのポート番号をいれること

http://localhost:8080/

• 以下のように表示されれば成功だ

• phpmyadminは以下のアドレス

http://localhost:8081

コンテナ停止

• 最後にコンテナを停止しよう

docker compose down

Docker環境構築完了！

今回はDocker を使ってPHP 開発環境を構築しましたが、Python + Django や Node.js、Laravel など、あらゆる開発で活用できます。

“環境構築が最速で終わる” というのは、現代開発の大きなアドバンテージです。
ぜひともライフワークにDocker加えておきましょう！